第42回 | 2021.06.15
愛をこめて花束を、父の日にも花束を
今年度からマネジメント事業部へ異動&採用担当も兼務しています研究員の中山です。久しぶりのコラム登場です(2年8カ月ぶりとなってしまいました。)
本日のコラムテーマは『愛をこめて花束を、父の日にも花束を』です。
なぜこのテーマを選んだかというと私自身が元花屋だということと、いよいよ今週末、6月20日(毎年第3日曜日)は世の中のお父さんお待ちかね!?の父の日だからです。1年のうちで数少ないお父さんが主役の日、全国のお父さん、今から楽しみですね!!
「父の日のプレゼントといえば、何ですか?」
ちょっと前まで、母の日のプレゼントはお花が定番だったのですが、最近はギフトの多様化もあり、「食品・スイーツ」が35.0%で1位、「お花・観葉植物」は24.8%で2位となってしまいました。お花以外が7~8割を占める結果となっていますが、それでも4人に1人程度がお花を贈っているということなのでまだまだお花が定番品と言えるのではないでしょうか。
画像:母の日.me H.P.「母の日に関するアンケート調査」(R3.4)より引用
一方で、父の日のプレゼントですが、「お酒・ビール」が36.8%で1位、「食品・スイーツ」が24.4%で2位、「お花・観葉植物」は2.6%と父の日にはお花が贈られていないことがわかります。
画像:父の日.jp H.P.「父の日に関するアンケート調査」(R3.6)より引用
母の日が1,200億円程度の市場規模と言われているのに対して、父の日はその半分程度と言われており、さらにお花の市場規模で比較すると、20倍~30倍の差があると考えられます。
花き市場(東京都、大田市場)においても、取扱数量・金額でも年間でもっとも少ないのが6月で、花業界における父の日が盛り上がりに欠けているのがよく分かります。
もちろん父の日だけが原因ではなく、もともと6月は花屋的イベントがほとんどなく、ジューンブライド(June Bride)と言われますが、これはヨーロッパの風習であり梅雨時期である日本では婚礼の件数が実は多くないことも理由のひとつです。
出典:弊社H.P.『地力本願「愛をこめて花束を、休日には盆栽を」』(R2.3)
*グラフは新型コロナウイルスの影響を受ける前の2019年度(令和1年度)の数値
とはいえ、花屋各社は父の日特集をやっていますし、市場拡大の余地は大いにあると思いますので、本コラムタイトルのとおり、ぜひ父の日には花束(切花)を贈って頂きたいと思います。
画像:Aoyama Flower Market HPより引用
画像:HIBIYA-KADAN H.P.より引用
以下、元花屋の視点から花束(切花)を送るメリットをお伝えします。
①予算に応じてアレンジメントしてくれます
お花1本から、予算に応じてアレンジメントしてくれます。2,000円~5,000円がプライスポイント(値ごろ)でしょうか。お花1本であればガーベラなら150円程度、ひまわりやバラでも350円~500円程度(お店によります)で買えるのでお子さんでも手が届きやすいです。
②お父さんや送り主の好みに応じてアレンジメントしてくれます
好きな花、好きな色を選んでアレンジメントしてくれます。お父さんの好きな花や好きな色、雰囲気や送り主の好みを伝えればお花屋さんがキレイにラッピングしてくれます。もちろん「おまかせ」でもOKです。
たまにお花だけ買って自分でアレンジメントするという人もいますが、経験のない方はお花屋さんにお任せすることをオススメします。お花をアレンジメントするには特別なスキルが必要です。
ご参考までに、父の日に人気のあるお花は下記のとおりです。
出典:農林水産省H.P.『「父の日」に贈る花・イメージする花 アンケート結果』(R3.6)
「観葉植物・多肉植物」が1位ですが、切花品種では「ひまわり」「バラ」が人気で、色見では黄色・ブルー系が人気です。
③花束(切花)はいつか枯れます
私の思う最大のメリットがこれです。花束(切花)はいつか枯れます!!
だからキレイに咲いている期間を大事にします。また、万が一お父さんの好みと合わなくても一生大事にしておく必要がありません。「子どもからもらったプレゼントは捨てづらい」という悩みも抱える必要がありません。なのでお花は毎年贈っても困ること、飽きられることもありません!!
「なにか贈りたいけど、なにを贈ったらいいかわからない・・。」という人はぜひ、今年の父の日は花束を贈ってみては??
*フラワーアレンジメント(かご花)はそのまま飾れるのでより便利です。
こんなこといったら怒られますが、母の日ほど花屋も混まないと思うので買い物しやすいですよ。
副主任研究員(採用担当) 中山 賢