第126回 | 2013.01.07

わくわく、ピカピカの一年に ~平成25年 新春の所信表明~

新年、あけましておめでとうございます。
本年もスタッフ一同、
世のため、人のため、ともに未来を創るため、
信念と情熱を持って取り組んでまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。

新年のごあいさつに代えて、先ずは私の所信を述べてみたい。平成25年は、公私ともに、たくさん成すべきことがある。

一つ目は、私が目指す将来像「平成の二宮金次郎」へ向けて、その道程を着実に前進させることだ。これまで数百か所の地域で仕事をしてきた。しかしまだ、十分満足できる成果を残してきたとは言えないと思っている。意義ある仕事に一つひとつ丁寧に取り組み、その成果を確実に地域と共有していきたい。そして、新しい時代を切り拓く仕組みづくりを進めたい。会社の仕事である限り、売上も利益も大切だが、この時代にコンサルタントという職業を選んで生きた確かな証を刻んでいきたい。

二つ目は、株式会社流通研究所を、持続的成長を担保できる中小企業にすることだ。私がこの会社のトップに就任して丸7年、これまでスタッフと共に、血が滲むような努力を重ね、どうやら会社らしい会社となってきたが、未だ課題は山積している。その課題はすぐには解決できないが、今年は、やりがいある仕事の安定受注と適正利益の確保、能力・努力に応じた所得の確保などを通し、同志であるスタッフの期待に、少しでも応えていく。さらに、会社が目指す将来を明らかにし、そこに向けた道筋を明確に示していきたい。そして、スタッフとその家族の夢と生活をしっかり守っていきたい。

三つ目は、私を支えてきた親族と地域に恩返しをすることだ。家族・親族の支えがなければ今の自分はない。曽比村がなければ、自分の原点はない。両親も数多くの叔父・叔母も、地域の先輩方も、皆随分と年をとった。敬意を払いつつ、堂々と生きる姿を見せ続けることが、親孝行につながり、親族の期待に応えることになると考える。また、これまで通り、地元である神奈川県での地域貢献活動を通して、地域の先輩方に感謝の気持ちを伝えるとともに、地域の歴史と先輩方の思いを次世代に伝えていきたい。さらには、地域の新たな営農の仕組みづくりにチャレンジしたい。

さて、次は流通研究所の平成25年の経営指針である。これは、私個人の目標と多分に重複するものである。

一つ目の経営指針は、農林水産業に関わる日本一のコンサルタント集団を目指していくことだ。これは、私が経営トップに就任して以来、一貫した経営指針である。流通研究所は、まだまだ経験が少ない若いスタッフが多い。しかしそれだけ、伸びしろが大きいと考えている。今年もスタッフ一人ひとりが貪欲に知識を吸収し、真摯に仕事に向き合うことで、コンサル道を駆け上がっていくことと思う。そのためには、さらに高度な仕事にチャレンジし、確実な成果を出していくとともに、トップである私自身が、日々研究を重ね、コンサルタントとは何かをスタッフ全員に示し続けていく必要がある。

二つ目の経営指針は、人財の育成・確保にさらに力を入れ、優良な中小企業を目指していくことだ。流通研究所は、農林水産業に関わるコンサルタント集団であり、「もの」売る会社ではなく、「ひと」を売る会社である。「ひと」という商品力をいかに高めるかが会社の浮沈を左右する。一昨年は念願の新社屋を建設し、設備も一新し、「もの」は充実しつつある。この1月からも新たな仲間を迎えることになるが、一番の経営資源である「ひと」の一層の充実に努め、健全経営の礎を作っていく。

三つ目の経営指針は、流通研究所の将来像を明らかにすることだ。一昨年、神奈川型がアグリビジネスの構築を目指したKABS(かながわアグリビジネスステーション)を設立し、今年度を実証実験、来年度は事業化を目指している。これまでの研究を通して、目指す方向性は見えつつあり、今年は正念場であると考えている。KABSの取組は、流通研究所が目指す将来像を見据えたものだ。流通研究所は、単なるシンクタンクではなく、先進的なビジネスモデルを実践するコンサルタント集団でありたい。自ら地域の農林水産業を変える取組を実践し、コンサルティング活動に活かしていきたい。しかし、あくまで主軸は今まで通りコンサルティング業務であり、本末転倒はさせない。目標年度は2020年と決めている。今年は、小さくてもKABS事業をスタートさせ、一年間で将来像実現に向けたロードマップをつくりあげる。

マヤ文明の暦は終わっても、世の中の成長と変化は終わらない。今年もまた、激動の一年になるだろう。立ち止まっていては、私も流通研究所も時代に取り残されてしまう。、時代の流れの一歩先を見つめつつ、大いなる夢を抱き、スタッフとともに泣き笑いしながら、わくわく、ピカピカの一年にしていきたい。